ドイツ 人気 1700年 ニュルンベルク ラムダカット金貨 AU58(NGC)

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ドイツ 1700年 ニュルンベルク ラムダカット金貨 AU58(NGC)

神聖ローマ帝国のダカット金貨と言えば、レーゲンスブルクかニュルンベルクが思い浮かびますが、イメージとしては前者が都市景観であるのに対して、後者はラムダカットになると思います。

そのラムダカット金貨は、大文字のMDCCが1700年を表すことであるとか、GFNの意味するところであるとか、ロール圧縮であるために、分かるか分からない程度に波打っているものが本物の証拠であるとか、語るところが非常に多い金貨です。

たまにおかしな説明をしている方がいらっしゃいますので、きちんと説明しますが、このダカット金貨には円形(ラウンド)と角形(クリッペ)があり、ラウンドの1ダカット金貨のみGFNがあるものとないものが存在します。CGLやIMFはクリッペや1/2ダカット等に存在しますが、ラウンドの1ダカット金貨にはありません。今回はGFNがあるものを出品します。

付き合いのあるドイツのコイン商より「Ch-UNC」ということで購入しましたが、残念ながらAU58鑑定となりました。ただ表面が汚れているものが多い中にあって、これはプルーフライクか?という位に綺麗(特に裏面)です。鑑定に出す前は「洗浄」が付くのではないかと疑ったくらいです。結果、洗浄ではなく摩耗という判定のようです。

ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、当時のドイツは金が相当枯渇しており、ハプスブルグ家(帝国)が新大陸より金を持ち込んでも、それらのほとんどは資本家の懐に入り、その金が神聖ローマ帝国(王室)に入るわけではありませんので、金は相当に貴重であったようです。
それにもかかわらず、ラムダカット金貨が多く作られた理由ですが、羊はギリシャ神話に出てくる金羊毛から、ヨーロッパでは救済守護神的アイドルになっていました。(加治将一氏による)それはブルックス・ブラザーズのマークも同じ、ゴールデン・フリース(金羊毛)騎士団もそれからきています。
そのような理由で、この金貨は縁起物として人気があり、旅行者などが金を持ち込んで、ニュルンベルクの職人が金貨を作ったと言われています。持ち込みですから職人は金が要りませんし、作れば作るほど手数料で稼げます。

神聖ローマ帝国最大の自由都市、商業都市であり、1618年から1648年まで続いた30年戦争の巻き添えを食ったニュルンベルクでは、宗教戦争のような悲惨な出来事が二度と起こらないように、平和への願いを込めて(羊が持っている旗のPAXは平和)多くの人があえて貴重な金を持ち込み、それで貨幣を造ったことから、価格は高めで推移していると思います。

ラムダカット金貨も、もう4ダカットと3ダカットは数字が付く鑑定品はほぼ見かけません。
2ダカット(MS65の超高鑑定品ですが)も先日500万円の値を付けました。1ダカット金貨も高鑑定品を手に入れるのは、そろそろラストチャンスではないでしょうか。

私はPCGSかNGCの鑑定品しか出品しませんし、もちろん鑑定番号を隠すようなこともしません。興味を持たれた方、特に本物が解る方よろしくお願いします。

本品は自身でNGCに鑑定に出したものですので偽物の心配はありません。


この商品説明は オークション落札相場サイト「オークファン」出品テンプレート で作成されています。
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